ストーリーテリングを勉強している私にとって、チャレンジしてみたくなる作品でした。
昔話は、原体験を思い起こさせてくれような、そこはかとない郷愁をよび起させてくれるような、なんとも感慨深いものが多いですね。
祖父母が語ってくれた昔話が、懐かしく思い出されます。
さて、こちらの作品は、ある村でたくさん種まきをしたのに芽が出たのは、たったひとつの大根だけ。
ひとつでも良かったと、村中で大事に育てて、大根はずーんと大きくなって、村人みんなで引っこ抜こうとしてもびくともしない。
ゆきおろしさま(雷)を大根おろしさまと間違え、めくめくと泣き出しもの言う大根。
村人は、食べちゃならねえとそのままにしておいた。
このあと村は、だいこんどのおかげでたくさん災難を逃れてきたのに、村人は気づかず、・・・。
ハッピーエンドストーリーに慣れている親子には、拍子抜けの結末かもしれませんが、きちんと教訓があります。
それにしても、この作品出てくる擬態語の独特で楽しいこと。
“だいこんは、おが おが おが おが そだってなぁ・・・”
一度読んだら忘れられませんね。
大きな声で読み直しました。