擬人化された動物たちの結束の強さと脆さを感じる絵本です。
水不足で悩む動物たちは、ワニから水をわけてもらうために、誰かを生贄に差し出そうと相談し合います。
それまで仲が良かった動物たちの結束が崩れます。
そこに動物たちをねらうライオンが現れて話はさらに複雑になります。
共に生きることの難しさを感じる絵本です。
人間社会の風刺のように思える作品です。
動物たちの表情が何とも複雑です。
ワニから水を分けてもらうのではなく、みんなで井戸を掘ることを思いついて、動物たちは再び仲良く暮らし始めます。
井戸を掘ることを発案したのは、生贄にされかけたウサギだというところが、とてもシニカルです。