ぞうのババールをはじめて見たのは、テレビでした。
その時、ババールは、すでに王様で、立派な服をきたりっぱなぞうでした。
そのババールの子供のころのお話です。
ババールは、大きな森で生まれた普通のぞう。最初は服なんか着ていません。
「これがちっちゃい頃のババールなんだって。」
と言っても、すっかりテレビでババールに親しんでしまっている息子は、
「ええ、これは、ババールじゃないんじゃないの?」
と不満顔。
たしかに、このぞうが、あのババールになるの?と私も「?」でしたが、町に出てきたババールの変貌ぶりはすごいです。
この変貌も、ぞうの気持ちは、何でもわかるお金持ちのおばあさんとの出会いがあったからなんだけど、それにしてもすごい変わりようです。
しゃれたスーツを着こなし、教育を受け、車まで乗り回し、最後には、王様になってしまうんだから。
最後は、新婚旅行に旅立つところで終わります。
1冊でこれだけの変化があるんだから、この先はいったいどうなるんだろう...想像力がかきたてられます。