邪険にされてもボクはお兄ちゃんが大好き。
そこまで慕われたら応えるのが兄貴だろう。
自分自身が長兄としてこそばゆい物語です。
お兄ちゃんの友だちの遊びの仲間に入れてもらって、気に縛り付けられたまま忘れられてしまっても、インディアンごっこがずっと続いていたのだと思う健気さに、私はこの兄貴へのちょっぴりとした怒りと、弟君のとてつもなく広い心に感動したのです。
私は決して、弟に崇められるような兄貴ではなかった。
とてもさわやかな一冊なのですが、ウルフ・スタルクの話にしては薄味な感じがしました。
やんちゃな弟のほうがスタルクらしくていいと思ったので、スタルクの作品として一つ減点です。