この絵本との出会いは図書館での読み聞かせでした。
読み聞かせの方の声がちょっとハスキーでこの『とら』のイメージに合うのか、ぐいぐい引き込まれ楽しかった絵本です。
さて自分が読む立場になって読んでみるとまたおもしろいです。
とらはお腹がすいたので人里へ降りるんです。そのとき耳にしたのが赤ん坊の泣き声・・・
お母さんが何を言ってもなきやまない赤ん坊・・
とらはじぶんが世界一怖いと思っているので、自分を見たらきっと泣き止むだろう・・と思います。
でも・・・『こわーいとらが来るよ!』と言っても泣き止まないのでびっくり・・・
その赤ん坊がピタッと泣き止んだものがありました。
それはなんと・・・・干し柿。
干し柿を生き物だと錯覚したとらは干し柿とはどんな物だろうと想像するのです。
そのとき出くわしたのが泥棒です。
この辺りからのテンポはとても早く楽しいです。
お互いが見えないでいる、どろぼうととらとのやりとりはじっくり聞きいりクスッと笑える・・語りの雰囲気もたっぷりあって、このとらの表情がすごく豊かで最後まで目が話せませんでした。
最後はどうなるのは・・・聞いている姿は真剣な子どもたちでした。
インドにも似たお話があいります。と書いてありました。
日本でも・・・なにかに似ている。絶対知ってる!って感じなのですが・・・はらはらどきどきするお話が楽しいのはどの国でも一緒なんだなぁ・・と思いました。