貧乏な親子のもとにやってきた魔法のおなべ。
おなべは、ある呪文をとなえると、たちまち、オートミールでいっぱいになるという素敵ななべでした。
でもね、オートミールが煮えるのをとめる呪文を忘れてしまったから、たいへん。
どんどんどんどんオートミールができて、鍋からあふれ、部屋からも流れでて、村いっぱいに...
洪水のように村いっぱいになったオートミールを村じゅうの人がすくって食べているページは最高です。
こんなこと、ありえないんだけど、想像すると楽しい。
おいしいものが、あふれかえっている様子って考えるだけでも気持ちのいいものです。
オートミールなんて、日本人にはなじみの薄いもの。
でも、このオートミールがどんな食べ物かわからないから、なおさら、子供には魅力的にうつったみたい。
「お母さん?明日はさ、このオートミールっていうのをご飯にしてほしいな。」
ってうれしそうに息子が言いました。