赤と黄土色が基調の絵本です。絵を見ているだけでも、楽しい気分になれます。でも、やはりこの絵本は、文章と絵が一体となって、おもしろさが増幅しているのだなと思います。
テレレッテ トロロット プルルップ タアー
タララッタ トロロット プルルップ タタター
テレレッテ トロロット プルルップ タッタター
これはラッパの音です。ラッパの音って、こんなふうな表現があるんだ、おもしろいなと思いました。子どもたちも、この部分を読むと笑います。こうやって、ラッパの音を並べてみると、リズムの違いがはっきりとわかります。音の高さの違いまでもイメージできます。
このラッパの音は、この本の言葉のおもしろさの一つの例なのです。
この絵本の王様の晩御飯のメニューは、
たった一つのめだまやき、それから、サラダに、スープに、リンゴに、イチゴに、 コーヒー、ミルク、ビスケット、チョコレート、それから、チュウインガム
私が子どもだったら、こんな晩御飯がうらやましく思ったことでしょう。だって、フルーツと、お菓子ばかりなんですから…。おかずらしいものは、めだまやきとサラダとスープだけ。今の子どもでも、いいなぁと思う子も多いんじゃないかしら?だって、子どもに、「おやつばっかり食べてると、ご飯食べられなくなっちゃうよ。」って言いません?でも、この王様の晩御飯には、おやつが出るんです。
皆さん、秘密には、ご用心ですよ!