すべてロージーからママへ宛てたお手紙です。
最初はおじいちゃんちにひとりで行かされることに不満だった
ロージーですが徐々に気持ちが変わっていきます。
気持ちの変わり目、つまりきっかけがあったのではなく、
田舎で暮らす時間とおじいちゃんとおばさんとの
かかわりで情がわいてくるのです。
エピソードのひとつに
おばさんの固いクッキーを食べ歯が抜けてしまいます。
そしてその歯を枕の下に置いておくと
妖精がやってきてコインと交換してくれるんです。
ロージーはとっても喜びます。
おそらくロージーは娘と同じくらいの年齢なのだと思いました。
最後のページの
「おじいちゃんとこの手紙を出しにいくの。
もうすこしおじいちゃんのところにいさせて。」
というところでまるでロージーのママになったかのように
声がつまってしまいました。
おじいちゃんの「おくにことば」は読みづらかったけど
そんなことはもうどうでもよくなる
ユニークな構成でとっても素敵な絵本でした。