伊豆七島でもっとも小さい島、利島のお話です。
この島も実在する島なら、絵本の中にでてくる船も、実在の名前です。
昔、この伊豆七島によく旅行しました。海や島の景色がまずとってもなつかしく思い出されました。
島の生活というのは、また特別のものがあります。
お母さんが入院するということは、家族にとって、とても大変なことだと思うけど、島ならなおさら。
なぜなら、入院先は、島の外。船でしか行けないところにあるからです。
そこに、たろうは、1人でお母さんのお見舞いに行くことに。
子どもにとって、それは大冒険。
いろんな人にささえられながら、病院をめざすたろうの姿がたのもしい。
何よりも、人のあたたかさや、家族のきずなを感じられる1冊です。
ただ、文章ではなく、絵とセリフとでなりたっている絵本なので、大勢の前で、読み聞かせするにはむかないかな。