ロシアのタチアーナ・アレクセーブナ・マブリナの作品。
博物館で調べた古いビスケット型押し板からの創作だそうです。
こねた生パン(生地)に型を押し付け、いろいろな形のビスケットを焼いたとか。
ということで、そのいろいろな形から膨らむファンタジーです。
ねこがこねこのためにビスケットを焼いたのですが、
そのビスケットが逃げ出しての騒動です。
冒険あり、のどかな暮らしがあり、そして、まぎれもなく、お菓子の国です。
ぼんやりとした独特な絵は古風ですが、
それだけに、時の流れにとじ込められた世界をのぞくようです。
小学生くらいから、その豊潤な世界を感じてほしいです。