「だいじょうぶだいじょうぶ」や「おじいちゃんのごくらくごくらく」といた
「死」について書かれた本は数々あるけれど
これはちょっと異色の作品だと思います。
肉体は死んでも、死なずに続くものがあるといったメッセージ性が強く感じられます。
なくなったアナグマの教えてくれた
非物質的な、けれど永遠に続くもの、
アナグマがこの世に存在していたという事実。
あえて「アナグマのおじいさんがアナグマの孫に・・・」
といったスタイルをとらなかった分だけ、
血のつながりで遺伝的に続くものよりもっと深いものを伝えたいという感じを受けました。
この作品が絵本であることによって
絵本の「言葉にするのじゃなくて・・・」といった部分も伝わるような気がしました。