忘れ物が多すぎる、じっとしていられない、決まりや時間を守れない、その時々で衝動的に行動してしまう、相手の気持ちを考えない…いろんな困った問題を起こす子どもと、そのクラスメートや先生たちが具体的に問題を解決しようといろんな対策をたてて挑戦する。
注意欠陥多動性障害について、具体例と対策例、障害の仕組みや特長などをわかりやすく解説した絵本。
自分が子どもの頃に保育所や学校にいた子と、親類の人にこの絵本に出てくるADHDの特徴を持っていた人が何人かあった。30年くらい前は、問題児としてみんなから嫌がられて仲間はずれ。先生も怒鳴るか殴るかして押さえつけようとしていた。
大人のADHDと思われる親類は、非常識だと言われて、あまりいい思いができないので、自宅で自分よりも立場の弱い子どもや老人などに当たり散らして鬱憤を晴らしていた。
今は、もっとマシな対応をしているのだろうか?
周りの人に障害の事を説明しても、対応できる人もあれば、納得できない人もある。それでも一緒に生きていかなければならないから、お互いにどうにか歩み寄ろうと挑戦し続けるのが大事なのだ。
今も、職場やその辺にこの障害かどうかわからないけど、この本に出てくるようなタイプの人が割とよくいる。訓練したり、工夫したりしても根本的には問題が解決しないらしいので、いい意味で諦めて、その人の特徴に合わせていくしかないらしい。
私はこのシリーズを全部読むことに決めて、少しずつ読み進めているが、自分の両親も、自分も、親類にも発達障害の特徴をもった人ばかりで驚いた。もっと早く知っていれば、つまらない事で喧嘩をしたり問題を起こしたりせず、もっと関係がマシな形になっていたのかもしれない。
思いやりを持ち続けるのは大変な忍耐がいることだと思うが、世の中にはいろんな特徴を持っている人がいて、お互いにお互いが理解できないことで苦しんでいるという前提で暮らしたら、もう少し暮らしやすくなるのかもしれない。
今日から、誰かが私の理解を越えた行動をしたとしても、むやみに腹を立てないで何か理由があるのだろうと、ちょっと考えるようにします、はい。