こちらのレビューを読み、タイトルにも興味を持ち図書館で借りてきました。
ママが病気という、家のピンチに、兄であるゆうたがたくさんの我慢を強いられ、幼い妹のももの我が儘に振り回されます。
読んでいて、長子ってつらいな〜、最初に生まれたって子どもは子ども、もものように時にはママに駄々を捏ねたいだろうに、と読んでいて可愛そうになりました。
後味の悪いママとの別れ方が、お見舞いのゆうたの足を重くさせているのが伝わってきます。
でも、このママは、素晴らしい。
すべてわかっていてくれた。
自分の病気のこともあるだろうに、そこは母親ですね。
病床に伏せっていても、思いはいつもこどもたちのことへ馳せていたんでしょう。
ゆうたの、たくさんの我慢で頑なになっていた心も、ママの言葉で柔らかく融けていくシーンは泣かされます。
ぞんざいな口癖を反省し、こどもの心・目線に降りていくことを怠らぬようにと、反省させられました。