素晴らしい力作です。
とにかく読後ため息でした。
絵が凄い。
精緻な筆致、描写のリアルさ、荘厳な色使い、画面割り、見返しに至るまでのこだわり。
コノヴァーさん自身が、“本を愛していること”を読者へ強く訴えかける力強さがありました。
タイトルの“…もらった…”は、神からとしか解釈できません。
二つの国の間の無駄な摩擦を取り除き、王子の帰った国もこれ以降、知識と教養を身に備えた統治者を戴き、国は物ではなく心豊かであることにきっと重きをなして行くことでしょう。
なんといっても、オットー王の行いは、知識教養ある故のものだったのではないでしょうか。
“つばさ”は最高の出会いを与えてくれました。