田舎のばあばは大の安野光雅ファン。娘にいいからとプレゼントしていただきました。当時3歳で文字に興味を持ち始めた頃ですね、あろうことかページのあちこちに、何やら呪文のような、ミミズの這ったような、娘の文字らしきものが残っています。
明らかに数学なんて意識を持たずに、読むでもなく「見る」ことから始めています。私は説明もしませんでした。それでも、キツネがアヒルの仲間と同じポーズで描かれているのを見て「まねっこして、へ〜ん」と笑うのでした。
トランプが出てくると「トランプ、トランプ」と言って本物を持ってきて比べ始めるは、背比べもみんなで始めさせるは、興味のモチベーションになっていたことには間違いないでしょう。
これはばあばの贈り物、つまりくらしの知恵のようなものが詰め込まれた絵本のような気がします。数字と格闘するのも、くらしに教えられるのも、共に生きていくためには必要なのですからね。感謝。