前にペスコフの「ちいさなちいさなおばあちゃん」を読んでいたので、ガルドンの絵と比べるくらいの気持ちで手に取ったのですが別のお話でした。
ガルドンが描くセ界には、苦みのあるスパイスを感じるのですが、取り上げるお話も独特です。
「ちいさなちいさな」と、心地よい言葉のリフレインで語られるお話は、お墓で見つけた骨を、持ち帰ってスープを作ろうという、反道徳的なものでした。
骨の持ち主から不気味な声が出ても、しようがないですよね。
このブラックさに、顔がひきつってしまいました。
薄気味悪い展開の中でも繰り返される「ちいさなちいさな」に、流石に骨は声を荒らげるのですが、「ちょっとだけ大きく」と、変化して行くのもポイントです。