「ごろはちだいみょうじん」
妙にリズムがいいので前から気になっていました。
読んでみると、おお!関西弁、道理で私にしっくり来るはずです。
よくよく調べると、作者の出身地奈良県の大和言葉だそう。
でも、関西弁の圏内、ネイティブの出番ですね。
さてさて、五呂八大明神って、いたずら者の狸のことなんです。
いたずら封じのためにあぶらげをお供えされて祭られているそう。
ところがある日、村はずれに鉄道が敷設され、
見たこともない汽車を、五呂八大明神が化けたと勘違いした村人を
助けた、本物の狸は・・・。
後半はしんみりした展開です。
でも、それでもなお、この狸の愛嬌のある憎まれ口がいい余韻を残します。
やはり音読してこその味わい深さ。
関西弁のネイティブの皆様、どうぞ存分にお読みくださいませ。