韓国のわらべ唄を基に作られた絵本です。
言葉遊びの文章が心地いいです。
女の子を主人公に淡々とした展開ですが、
済州島の生活が画面から伝わってきます。
一生懸命に働く母親の姿をちゃんと理解している女の子。
ここまで母の愛を実感しているというのも感動ものですね。
画面に感じられる父親の存在も感じ取ってほしいです。
普通は嫌われ者の蜘蛛も、ここでは身近な美しいものとして
描かれているのが新鮮です。
きっと、この母子の慎ましやかな生活を見守っている存在なんでしょうね。
温暖なこの島の潮風も感じられるようなおはなしでした。