母子して大好きなかがくいひろしさんの作品です。
その素敵さを分かって欲しくて、仲の良いアメリカ人の
友人にこの本を贈りました。敬虔なクリスチャンの方なので
やかん達が雨の降らない乾ききった大地に顔を真っ赤にして
雨を(絞り出す?)降らせるお話はどうとられるのだろう?と
思いましたが、とても気に入ってくれたようです。
雨がぽつぽつと動物達のうえに降ってくる。その時の
表情がなんとも言えずリアルで雨の大切さ、雨の匂い、
大げさに言うと大地との繋がりまで感じられるスケールの
大きい作品だと思いました。そのスケールを小さな、可愛い
やかん達が支えているのも何とも素敵です。
どこか日本的なにおいのする、かがくいさんの作品が大好きです。
(本作はカッパも出てきますね。)
私の稚拙な訳では、どこまで友人にこの本の良さが伝わったか
分かりませんが、友人を通じて少しでも多くの海外の方にも
作品を読んで欲しいと思っています。