おばけの童話は多いですね。
その中でも、この本のおばけは分厚い唇で、微妙にかわいくない(笑)
おだんごを食べる場面も、たっちゃんとしゃべるところも、淡々と読んでいた
私が、キュンとちょっと嬉しいような、切ないような気分になったところ。
それは、たっちゃんが自分の部屋におばけを連れて帰って、戸棚に入れて
寝かせたところでした。
自分の秘密のもの、大事なもの、見られたくないものをこうやって、
自分の部屋の押し入れの中や引き出しの中にそっとしまい込んだことないですか?
きっと、そこはたっちゃんの一番大事な場所だったんじゃないかなあと思います。
娘はあっという間に読み終わって、「はい、この本もう読んだよ〜」と
あっさり言っていましたが、こんな不思議で素敵な体験をどこかでしてると
いいなあと思ったのでした。