「笑うこと」ではなく「泣くこと」をテーマにした絵本は珍しい。
確かに改めて考えると、人は色々な場面で泣くものだ。
悲しいとき、怒られたとき、痛いとき、怖いとき、悔しいとき・・・嬉しいときにだって不思議と涙は出てくる。
そう考えると、本当に「人は泣く生きもの」なんだ。
子どもが泣いてると、つい「泣かないの!」と言ってしまいがちですが、泣いてるのにはちゃんと理由があること、泣いてる子をまるごと好きでいてあげたいと思いました。
そしてあとがきを読んでビックリ!
この絵本の作者みやのすみれさんは、小学1年生の時にこのお話の紙芝居を作ったそうで、この絵本はすみれさんの祖父のやべみつのりさんが新たに挿絵を描かれたとのこと。
しかも、やべみつのりさんて、あの矢部太郎さんのお父様なんですね。
この絵本の挿絵も、お孫さんへの愛情がいっぱい伝わってきて、温かい気持ちになりました。スミレ色の表紙見返しのすみれの花のイラストもとても素敵でした。
「泣く」絵本ではありましたが、最後のページのすみれちゃんは最高の笑顔でしたね^^