なんのへんてつもないナイフ。
そのナイフに作者はいろいろなことを語らせました。
「曲がる」「ねじれる」「折れる」…。
アリエナイ絵がイメージを膨らませます。
ありえないけれど、物事の変化を表現する動詞が重ねられ、語彙を増やしていく子どもの中で、ナイフと動詞の組み合わせ遊びが始まります。
描いた人もすごいですが、この発想は素晴らしい。
ナイフに「こんなこと」も「あんなこと」もさせたくなってきます。
大人の規定概念を解き放すことが、読み聞かせの第一歩かとも感じました。
言葉とイメージの世界で子どもたちと一緒に遊びたくなる絵本です。