小さな男の子、ティッチには、年の離れたお兄さんのピートとお姉さんのメアリがいる。
ティッチのお話は、他にもあるけれど、この「年の離れた」兄弟構成がとってもお話をおもしろくしている。
このきれいずきティッチでは、散らかり放題の部屋をかたづけることになったピートとメアリをティッチがお手伝いすることになる。
ピートやメアリが、大きくなってもう使わないからといって処分しようとするおもちゃを、小さなティッチは、「ぼくはまだ大きくなってないから」とどんどん引き取っていく。
ピートとメアリの部屋は、おもちゃもかたづき、きれいになったのだけれど...ティッチの部屋がどうなったのか?想像つきますよね。
表紙をめくると、きれいなティッチの部屋が、最後のページでは、ぐちゃぐちゃに散らかって足の踏み場もないほど、おもちゃで埋め尽くされてしまう。
おもちゃをぐちゃぐちゃに重ねて、散らかり放題の部屋をかたづけようとすると、
「あ、それは、まだ使うから。」「それもいるから、置いておいて。」
と、どれ1つとして捨てさせようとしないのは、どこの子も一緒なのかな。
ティッチのシリーズは、どれも好きだけど、これも、うちの子のお気に入りの絵本の1つです。