林明子さんの作品はどれも大好きで、たくさん読みましたが、娘が「こんとあき」の次に気に入って読んだのが、この絵本です。
子どもは誰しも冒険したい気持ちが芽生える時があるんでしょうね。「ひとりで!」・・・その幼い芽生えを本当によく表わした作品だと思います。
まっすぐ、まっすぐ・・・
いろんな小さい出会いをし、そのたび「ドキッ」としたり、ちょっと試して、大丈夫だと自分でわかったり・・・
小さい冒険をして、ちょっとえらくなったような僕の表情が本当にかわいいんです。
娘も保育園の帰りみち、ある日突然「ママはこっちの道から行って!わたしはこっちから行くから!」と言って駆け出して行きました。
今から思えばそれが娘の、はじめての小さい冒険だったように思います。
でも、小さい子にもその時期が来たら、「まっすぐおいで」と言って、冒険をさせてあげられる平和な町が少ないよな気がして、残念でね。