信じられないかもしれませんが、かこ さとしさんの
絵本の殆んどを幼少期に読んだことがあると思っていた
私が、大人になって存在を初めて知った絵本でした。
可愛い絵に手に汗握る展開!そして何よりかこさんの
温かくも臨場感のある絵にはグイグイ引き込まれていきました。
知らなかったの損してたーーーーと思ってしまいました。
娘は園にあるから知ってると言ってすぐに読み始めませんでしたし
最初は「カエルっておっぱいのむの?」とか
「カエルは卵産んだら産みっぱなしじゃないの?」などど
シビアな質問がとびかい「そんなことを言いたいんじゃなくて」と
もどかしくなったりしました。
ですが、話にどんどん引き込まれてこぶしをギュッと握りしめ
お母さんカエルを心配していました。お母さんカエルの母性、
101ちゃんの危なっかしい行動、悪い人も中にはいるよ、
兄弟間の思いやり等々沢山のメッセージをひとつひとつ理解し
聞いてくれたと思います。タガメやザリガニの迫力にも
恐れおののいていました。
「とってもいいお話だったね」と最後に閉じた絵本の表紙に
一筋すっと涙が落ちていました。