40年以上前に書かれた絵本です。
民話と表紙に書いてありましたが、民話のような感じがしません。
力持ちで働き者の象マハギリは、人間の助けをして働いていました。
お祭りで旗を立てる柱を、森から運び穴にさす仕事をします。
しかし、運んできたのになかなか穴にさしません。
象使いにムチで叩かれても、ナイフで首を刺されても。
この時の描写に胸が痛みました。
民話や昔話では、痛みなどの感情が描かれないものです。
どうして、マハギリが穴にささなかったのか、それは穴の中に子ネコがいたからです。
しゃべられない象だから、伝えられなかったのですね。かわいそうでした。
賢い象のおはなしですが、読み終わってすっきりしませんでした。