古典芸のというだけで、大人でも敷居の高い狂言を、こどもたちが理解できる言葉に置き換え、絵本仕立てにした作品です。
台詞や場面の繰り返しが、絵本との共通点で、こどもたちも違和感なく楽しめるのだと思います。
幼稚園のころから、野村萬斎さんのファンだった私たち親子。
シリーズ『ぶす』・『くさびら』に続いて読みました。
威張りん坊の殿様に仕える太郎冠者が、「茶会に出るため、お茶と刀と馬を借りて参れ!」と遣わされ、借りた馬の静め方を聞き…。
日頃横暴で、勝手な殿様をやり込める笑い話。
馬を静める呪文が、“止動方角”。
息子は、馬が○○をしたら、暴れ出すシーンで何度も喜んでいました。
最後のシーンでは、「ここまでやるか〜、すごぉ〜。」とビックリしてました。
小学校入学前後くらいのお子さんから、この楽しさが理解できると思います。