泣くという行為を解き明かしていくと、実にいろんな場面での涙があることを再認識しました。
抑えきれない感情が決壊した涙があり、反応的に滲み出る涙があり、静かに涌いてくる涙があり、不意にこぼれてしまう涙があり、理由があったりなかったり_。
この絵本では、いろんなシチュエーションを、精神的に包みこむような絵で紹介しています。
そして、しあわせな時にも泣くのだと、希望に向けてまとめています。
涙についての科学的な解説も加えながら、泣くことが決して敗者を意味しないことを語っています。
どのようなときにこの絵本を手にするのか考えました。
きっと気持ちが沈んだときに開きたい絵本だと感じました。
心の落ち着きを取り戻すために、さり気なく側にあってほしい絵本になるでしょう。