毎年ある企業が小学1年生と6年生に「将来なりたい職業」のアンケートをしています。
その集計結果を見ると、特にこの3年は看護師や保育士、教員が上位に来るなど、その時の世の中の様子を子どもたちはよく見ているな、子どもながらにやりがいある仕事を選ぶんだなと実感しました。
それは大人からあれこれ建前を言われたりするよりも大人の本音をよく見抜いているということだと思います。
その意味でこの本の中で印象に残ったのは、「前向きな撤退」です。「休むのがいい」とは大人はよく言いますが「逃げたらいい」とはなかなか言いません。
子どもも逃げるのはよくないことだととらえています。だからあえて「逃げる」という言葉を使って本音の部分を出しているのがいいと思いました。