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宮沢賢治の絵本 オツベルと象」 ねんねこしゃんさんの声

宮沢賢治の絵本 オツベルと象 作:宮沢 賢治
絵:荒井 良二
出版社:三起商行(ミキハウス) 三起商行(ミキハウス)の特集ページがあります!
税込価格:\1,980
発行日:2007年10月
ISBN:9784895881555
評価スコア 4.22
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みんなの声 総数 22
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  • ある日、オツベルの稲扱小屋に白い象がやってきました。

    白い象はとっても純粋で心優しくて、可愛らしかった。
    オツベルは頭の良い男で、白象を上手く言いくるめて、自分の財産にした。

    白象は足に重い鎖をつけられても素直に喜んで、たくさん仕事を押し付けられても、一生懸命がんばった。

    そんな白象を私利私欲のために朝から晩まで働かせて、ひどい目にあわせたオツベルが許せない。
    当然、オツベルは報いを受けるのですが…

    白い象がだんだん痩せて元気がなくなっていく姿を見るのは、とても胸が苦しかったです。

    荒井さんの絵がいいですね。
    大きな体に鋭い牙、象は怒らせると危険だという事が、十分すぎるほど分かりました。

    怒った仲間の象たちが助けに来る場面は、赤い象がページいっぱいに描かれていて、とても迫力があります。
    それとは対照的に白象の気持ちが表された場面は、優しい穏やかな色合いで癒されます。

    最初、まだ何も知らない白象が小屋にやってくる場面は、これから何か楽しい事が起こるのではないかと、白象の純粋な気持ちになって私もワクワクしました。
    そして十一日の月を見て、白象が「もう、さようなら、サンタマリア。」と呟く所は、不謹慎だけど美しいと思いました。

    この絵本は悲しいけれど、悪い者には報い、優しい者には救いがあって、読み終えた後はスッキリとあったかい気持ちになれます。

    ただ、最期の一文はよくわかりませんでした。

    語りは牛飼いだったので、牛飼いの言葉でしょうか?
    語り終えた後に、飼ってる牛が川に入ってしまったのかな…?

    投稿日:2014/06/25

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