この物語のすごいところは、悪者が独りもいないというところ。
こんなに個性的なぞうが出てくるのに
最初からつまはじきにされている様子はありません。
自分ひとり他人と違うことに、悩み落ち込むエルマー。
でもみんなは、エルマーはエルマーのままでいいんだと認めていたんですねー。
変身願望をかなえてちょっとした方法でみんなと同じにしてみたその行為さえ
「それもありじゃん」という感じでお祭りにしてしまう展開はすごい。
目がちかちかするような派手なページなのに
とっても和んでしまうという稀な印象をうけるのも
この本のパワーでしょうか。