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池田菊苗【うま味の素「グルタミン酸」発見】」 はなびやさんの声

池田菊苗【うま味の素「グルタミン酸」発見】 著:清水 洋美
絵:里見 和彦
出版社:汐文社
税込価格:\1,760
発行日:2021年03月10日
ISBN:9784811327365
評価スコア 4
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みんなの声 総数 1
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  • このシリーズはわくわくします

    はじめて読む科学者の伝記シリーズの中の中の一冊。このシリーズの中谷・牧野と読んできましたが、どれもわくわくしました。

    好きな勉強をし続けて道を究めたという話が元々好きなのだろうと思います。

    今や伝記というと漫画伝記が主流ですが、このシリーズは漫画でない伝記の本という要望に応えて作られたということで、子どもたちに読みやすい工夫がいくつかなされています。

    たとえば、菊苗新聞という知られざるエピソードの中には、『吾輩は猫である』を読み聞かせをし、セリフは声色を変えてしていたというお茶目な話が載っています。

    『吾輩は猫である』というと、夏目漱石。なんと菊苗は、夏目漱石と親交があり、イギリスで会っているのです。

    私からすると、意外な人同士が結びついていたということで、菊苗が身近に感じられました。

    味の素を作ったのが菊苗ですが、菊苗の大学での授業の板書スピードがとても速くて、学生がついていけなかったという話も驚くべき内容なのです。
    そのエピソードはイラストでもわかりやすく描かれていて、その場に居合わせて見て見たかったと思いました。

    また、改行をしたり、文章と文章の間に余白をもうけることで、伝えたい言葉がより伝わってきたり、文字がいっぱいで子どもたちが読む前から難しそうだと思わないような工夫もされているように思います。

    まだ猿橋勝子は読んでいませんが、今から読むのが楽しみです。

    投稿日:2021/07/28

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