お母さんカンガルーのお腹のポケットから出たがらない、子どもカンガルーがいます。
名前は、ピープー。
お母さんカンガルーは、そんなピープーに語り掛けます。
「かわいいピープーちゃん、雲になりたいと思わない?」
「風になるのは、どうかしら?」
「小鳥になれたらいいなって、思わない?」
でもピープーは、ポケットの中にいたいと言います。
お母さんと離れ離れになるのが嫌なのです。
成長して自分の世界を広げる時期にきた子どもたち。
すんなり外に出る子もいれば、なかなかできない子もいます。
そんなとき、親はどうしたらいいでしょう?
この絵本は、子どもに、というよりも親に向けた絵本のように感じます。