絵本『キャベツくん』で有名な長新太さんの初期の作品です。
夕方になって急に雨が降ってきたので、
かおるは、傘を持ってお父さんを迎えに行きます。
でも、待っても待ってもお父さんは電車から降りてくる気配がありません。
もう、すっかり暗くなってしまった時、オレンジ色したトラ猫と出会います。
お父さんになかなか会えない不安の中、不思議な猫との出会いで、
これまた不思議な体験をします。
楽しいひと時。
こんな電車に乗れたら、不安もなくなります。
子どもの空想なのか?それとも、現実だったのか?
わかりませんが、子ども時代でしか味わえない体験じゃないでしょうか。
最後はちゃんとお父さんにも会えて一安心。
征矢さんの丁寧な文章によって、
周りの情景や、主人公であるかおるの気持ちが手に取るように伝わってきます。
ただ、「あめふりのうた」はちょっと癖があって、
私は歌いづらかったです。
雨の多い梅雨の季節や雨で退屈している時などに、
4歳くらいからのお子さんにいかがでしょうか?
ちなみに、読み聞かせの所要時間は約8分40秒でした。