2020年カナダ総督賞・絵本賞受賞作ということでワクワクしながら読みました。3兄弟で、失敗作のバーナバスが文中で「僕は完ぺきではないかもしれない、けど自由だ」と言ったのには、エリートでなくても、自由に楽しく生きていくことが幸せだということを示唆しているのかなと思いました。
一見、完璧な方が恵まれていて幸せな人生を歩んでいるように思えるかもしれないけれど、そうとも言えないのかもしれません。この本を読んだ後、「完璧」という言葉の意味を自分に問いかけてみるのも面白いと思います。きっと、新たな価値観に出会えるかも知れません。
ユニークで個性豊かなキャラクターが楽しい冒険ファンタジー絵本ですので、アニメ化や映画化されたら、きっとスケール大きな映像と共に楽しめるだろうなと思うほどに、美しい作品です。