読み語り研究会で紙芝居を取り上げることとなり、
やはり日本の昔話を、しっかりとした再話で演じてみたいと思い、
選びました。
もう年代物の紙芝居ですが、語り口が民話調のきれいな言葉で、
音読していて実にしっくりきました。
「ききみみずきん」はいろいろな再話があり、
ずきんの入手方法や相手、娘さんの病気の原因や解決策も様々なのも
興味深いです。
さてさて、この紙芝居での再話は・・・。
働き者の百姓のしょうべいが主人公。
信心深いしょうべいに感心した氏神様からの贈り物が、
この不思議なずきん。
被れば鳥たちの会話が人間の言葉で聞こえてくるのです。
このずきんで、長者どんの娘さんの病気の訳を知ったしょうべいは、
見事病気を治し、娘さんを嫁にもらうのです。
カラスの会話は聞いているだけでも味わい深い語り口です。
演じながら、民話の奥深さを実感しました。