マグリーリさんが憧れの野菜作りを始めると、兎が食べにやって来てきます。マグリーリさんは、兎に畑を荒らされないように、針金のさくを作ったりしますが、その度に食べられてしまいます。果てしなく続く?マグリーリさんと兎のちえくらべです。このお話の中に出てくる兎は、悪者のはずなんですが、何故か憎めないんですよ。表情があって、次はどうやって畑まで来るのだろうと子供も考えて、ページをめくる前に色々な意見が飛び交います。「いきおいつけて、ぴょん、ぴょん、ぴょん」「むしゃ、むしゃ、むしゃ」の繰り返し出てくる言葉が好きで食べる真似をします。マグリーリさんの怒りが、だんだんと大きくなるに連れて、字もだんだんと大きくなるので、読む声をそれに合わせて大きくしていくと、マグリーリさんの怒りの気持が子供にも伝わりやすかったですよ。最後に兎も諦めて無事に収穫できたと思ったんですが・・・。兎の頭の良さになるほどと思ってしまいます。何度読んでも飽きない本ですよ。