(絵本ナビで紹介されているものは、著者が谷川俊太郎さんとなっていましたが、こちらは、灰谷健次郎さんの編集で、のら書店から出版されているものです。)
幼稚園から小学校低学年くらいの子どもたちの詩に、灰谷さんの一言と、長さんの挿絵が添えられた詩集です。素直で、うそ偽りがなく、涙が出るほどやさしくて、生き生きとした言葉で綴られている詩は、どんな育児書よりも、子どもの心がよくわかり、私たち大人の心も和ませてくれます。そして、そんな子どもたちの詩を読むと、我が子が本当に愛しいと思えます。
自分自身のために買った本でしたが、娘にとってもお気に入りの1冊となり、最初から娘の本棚に加わることとなりました。娘が1番好きな詩は、表題の「たいようのおなら」。宇宙に興味を持ち始めた娘は(ウルトラマンの影響大ですが!!)、この壮大なスケールの、茶目っ気たっぷりな子どもらしい詩を、何回も何回も読みたがり、そのたびに笑いこけています。「太陽のおならってくさい?」「光線のおならなの?」と、あれこれ聞きながら。
そうかと思えば、4歳10ヶ月の子が作った「ゆめをみるから」の詩では、「パパの夢を見るから、おめめの中に入ってきてね」という、とってもかわいらしい発想で、私も大好きなんですが、4歳6ヶ月の娘いわく、「夢は、頭の中にあるんだよね。考えたことが全部、頭の中に入ってて、パパのこともちゃんと入ってるから、目の中に入ってこなくても、パパの夢は見れるんだよね」と、お姉さんっぽい答えをしていました。
ほかに、娘が好きなのは、「てんのひるね」「かみさま」「お月み」「ゆき」「おふろ」「はらがたつなあ」「おかあちゃんのおっぱい」「おかあさんのおへそ」など、神様や宇宙、それにお母さんが出てくるものが多いようです。