著者紹介で、阿部さんが気仙沼市生まれで、海の町で育った方と知り、あの大津波を思い起こしました。
初めて描いた海のの絵本と知り、深読みしてしてしまいました。
夜の海は鎮魂の海でしょうか。
おじいさんの部屋に飾られた写真は、その時の記憶でしょうか。
そう考えると、阿部さんは、海が悪いわけじゃないと、10年かけて踏ん切りをつけた作品とも思えました。
波打ち際には、いろんな人たちが訪れた、さまざまに集います。
さまざまな思い出も包み込んでいきます。
自分も波打ち際に立ったような気持ちで、心に静かな波音を響かせました。