狂言のお話をもとに
内田麟太郎さんがアレンジして創ったお話です。
そして それに絵をつけてらっしゃるのは大島妙子さん。
もうこれは 面白くないはずはないですよね☆
動物の鳴き声や 山伏と地主の言葉や掛け声に
狂言独特の言い回しを使っていたり
山伏を懲らしめる地主が なんとも余裕たっぷりで
楽しみながらやっている感じなんかは
狂言の良さをしっかり残してるなぁ…と感心です。
そして…そんな場面を
大島妙子さんの絵が 更に面白くしてくれます。
表情豊かな登場人物(動物)のお顔やポーズに
思わず噴き出しそうになります。
地主が自分の手で作った眼鏡から
柿の木の上にいる山伏を見上げている場面が
特に好きです。
「へへーんだ!悪さなんかするからだ〜。懲らしめてやる〜」
そんな地主の心の声が聞こえてきそうです。
これ小学校で読み聞かせしたら 絶対ウケルだろうな…
そんな予感のする絵本です。