「さすが」のエッセイを読み、思わず涙が込み上げてきました。「認知症になってしまっても、あんまり悲しまないで。励まさないで。叱らないで。 ニコニコしていてほしい。」
父が晩年、忘れっぽくなってしまった時にも、私は悲しんだり、励ましたりしてばかりいました。もっと早くこの本に出会って、歳を取ることは辛いことばかりじゃない、楽しいことも沢山あるんだと気づけたら良かった。変わっていく自分を不安がっていた父に「さすが」の言葉をかけて、元気づけてあげたかったです。
思わずほろりと来てしまいましたが、セツコさんはこの本でも元気いっぱい。明るく楽しく、読者参加型で楽しませてくれます。いくつになっても少女の気持ちを持った、茶目っ気たっぷりの素敵な女性だから、こんなに可愛い絵が描けるんでしょうね。