文章が谷川俊太郎さんで、絵が樋勝朋巳さんの
絵本『こっちとあっち』は
クレヨンハウスから2023年2月に出たばかり。
奥付を見ると、
クレヨンハウスの住所が東京の吉祥寺となっています。
青山にあったお店が老朽化のため昨年の暮れに閉店となり、
その後吉祥寺に移転したためです。
もしかしたら、そういうこともあったのかもと思えてしまえるタイトル、
『こっちとあっち』。
それはあまりに深読みし過ぎかな。
この絵本は谷川俊太郎さんの「あかちゃんから絵本」シリーズの
16冊めとなる作品です。
このシリーズは谷川さんが現代のアーティストと組んで、
言葉と絵の楽しさを赤ちゃんにも感じてもらおうと取り込んでいるものです。
なので、言葉も絵もとてもシンプル。
「こっち」にいるぼくと、「あっち」にいるともだち。
時にけんかをしたり、仲直りしたり。
ともだちが「こっち」に来たり、
ぼくが「あっち」に行ったり。
それだけのお話ですが、
赤ちゃんの笑顔が浮かんでくるような絵本です。
自分にとっての「あっち」とはどんな世界なのか、
つい考えてしまいました。
そうしたら、絵本のページが「あっち」に思えてきたので、
私も「あっち」で遊んでみようと思いました。