多摩川のすべてを知りたい人におすすめ。
奥多摩の山の神様とおつかいの男の子(精霊?)が多摩川の源流から海までをたどっていく絵本です。
奥多摩の山の中から始まって、ずーっとずーっと川は流れてゆきます。
その様子を途切れることなく、細かくイラストの地図にしています。
奥多摩のダムのこと、田園地帯の円筒分水というしくみのこと。
狛江であった洪水のこと、分倍河原での大昔の戦のこと・・。
川と人間の暮らしのさまざまなことを学べました。
息子も知っている小田急線・南武線・田園都市線・・
行ったことがある場所はいっそう興味深くくいつきもよいです。
中でも大好きな等々力渓谷には「あ〜!ここをこうやって歩いたよね〜」と嬉しそう。
同じく山歩きの好きな祖父が、源流から海まで歩いたことがあるそうで、
この絵本を見ながら息子と「さいごの所だけ工場で入れなかったんだよ」とお喋りしてました。「いい絵本だ」とも。
かなり細かく地名も載っているので、子どもから大人まで
いろんな楽しみ方ができそうな絵本です。
もちろん地図マニアな私も楽しみました。