初めて読んだのは、この絵本が出版されて大きな話題になっていた頃でした。その頃は子どもも生まれたばかりで、これといって私にはピンとくるような内容ではなかったのですが、それから時が経ちまたあらためて読み返してみると、その時は感じなかった感情が押し寄せてきました。
赤ちゃんだった娘も子どもになり、自分の足で歩いて自分の頭で考えるようになって、親としての無力感やこれからの未来への心配ごとなど感じる機会が増えたからかもしれません。生きるということ。命のバトンを繋ぐということ。今この時代、深く考えれば考えるほど答えが見つからないような気になってしまいますが。それでも子どもたちには幸せな人生を歩んでほしい。その願いはどんな時代でも共通の思いなのでしょうね。
「うれしくてたのしくて、ひとみをきらきらかがやかせるひがきっとある。」
好きな一文です。