読み始めたらすっかりはまり、アンガスシリーズ5冊をいっぺんに読破した息子と私ですが、5冊を読み進むうちにだんだん話が難しくなってきました。
アンガスがどんどん成長し、それどころかベスの成長を助けたり、トプシーを迎えたり、社会面でも広がりがでているのだから、当然のことなのかもしれません。最初の巻ではアンガスは部屋の中にいたのに、だんだんと家の外に出て、近所の子犬と遊び回り、近所とのおつきあいまででてきます。どんどん世界がひろがっています。(私なんかが言うことではないですが、本当によくできています!)
最終巻だというこの絵本は、アンガスが主役ではありません。トプシーとジュディが最後に一緒に住めるハッピーエンドの展開で、それ自体面白いものですが、トプシーを飼い始めるものの、だんだんと相性が悪いことに気付いて、最後にはジュディに託す脇役サマンサ婦人に感心してしまいました。子供から見た大人の姿という面から描かれていて興味深いです。
5冊いっぺんに読むのも良かったですが、子供の成長に合わせて1冊ずつ順に買っていって、じっくり共感しながら次に進むと楽しいと思いました。