ストーブが壊れてしまったはりねずみのトゲトゲと、りすのクルミワリ。
体を寄せ合って眠ろうとするのですが、トゲトゲの針が痛くて眠れません。
「ヤマアラシのジレンマ」を思い出すような展開ですが、ちゃんとみんなが暖かく眠れるような結末が用意されています。
寒い冬の夜に読むのにぴったりの絵本です。
どちらかといえば地味な感じの絵ですが、動物たちの表情がとても豊かに描かれています。
特に、しょんぼりしているトゲトゲの表情がいじらしくてたまりません。
娘も「かわいいねえ〜」と言っていました。
見返しの、フリーハンドで描かれた格子柄も気に入っています。
あったかい毛布みたいだなあと思ってよく見たら、トゲトゲがかぶっている毛布と同じ柄のようでした。