ランランらくごシリーズ第2弾です。
表題の「ろくろ首」他、「うそつき弥次郎」「夏の医者」の全3作収録されています。
このシリーズは登場人物がすべて動物になっているのが特徴。
子供には親しみやすいかもしれませんね。
夜、首が長く伸びると噂のお嬢さんと結婚する与太郎の話が「ろくろ首」。
言葉知らずな与太郎に、オチもうまく決まります。
体の一部を使った慣用句ってたくさんありますよね。
与太郎からしてみると、この世はオバケだらけかもしれません。笑
いかにもなうそをどんどん並べる弥次郎の話が「うそつき弥次郎」。
鋭い突込みにも悪びれることなく、サラッと言い訳する弥次郎の機転のよさには、呆れを越して感心さえしてしまいます。
往診へ向かう途中にうわばみに食べられてしまう医者のお話が「夏の医者」。
ダジャレオチのお話ですが、それよりもうわばみから脱出する方法にビックリしてしまいます。
「くろずみ小太郎」にもこんな話がありました。
小学生くらいの男の子に受けそうな脱出劇です。
落語絵本もいろいろありますが、そこで落語に興味を持った子供が次のステップとして読むのにピッタリのシリーズだと思います。
絵が少ない分、より本物の落語のように想像力を働かせることができるのではないでしょうか。