この「木の実のけんか」は、狂言の「果争(このみあらそい)」を下敷きにして生まれた絵本だそうです。
(作者あとがきより)。
木の実たちが桜見物にいって、酒盛り&踊りだしたり、
途中でケンカが始まったり、
そのケンカの原因がちょっとしたことだったり、
と、主人公は木の実なのに、
人間っぽい内容に、読んでいる大人の方が面白かったです。
特にケンカの原因は、ある意味関西的?!
というか、京都ならありえるかも・・・なんて、
思ってしまう展開で、京都に住んでいる私としては面白かったです(笑)
それに挿絵もすごいきれいで、
桜の季節が懐かしくなるような・・・
そんな印象もうけました。
でも息子には、落語ほどまだ狂言が身近じゃないのもあって、
少し難しかったようです。
特にケンカの原因が、息子にはまだまだ理解不能でした。
この原因が分かるようになるには、短歌を習ってから、読むのがいいのかもしれませんね!