犬ととりの心温まる交流が描かれています。短いですが、起承転結があっておもしろいです。犬のジェイクの語りと、とりとの会話で進むのですが、動物の主人公が語りかける絵本ってちょっとめずらしいなと思いました。ジェイクののんびりした口調とお世話好きなところに癒されます。
最後にジェイクが、ベンチでとりのことを思い出しながら、また来てもいいのになんて言っているシーンが好きです。ジェイクにとってもとりにとっても、とても楽しい一日だったのでしょう。誰かの役に立つことは自分にとってもうれしいことですよね。
困ったときには、こんなふうに誰かが助けてくれる。自分も誰かを助けることが出来るかもしれない。この本を読むと、こどもたちはうれしい気持ちになると思います。他者と助け合って安心して生きられる世界で、こどもたちが生きていけることを切に望んでいます。