数ある「いっすんぼうし」の中で、私が読み聞かせに選んだのはこれです。小学2年生の教室で読みました。
みんなとっても真剣に聞いてくれました。
昔話を絵本にしたものは、最近ではだいぶ省略されていたり、描写がまるきり変わっていたりと、「え〜?子供の頃に読んだのとちがうよねぇ〜?」と感じるものも多いですよね。
他の方もレビューで書かれているように、私も「昔話は昔からの描写に忠実なものを選ぶ」と心がけています。
石井さんのこの「いっすんぼうし」は、さすが初版1965年なだけあって、軽薄な省略はなく、しっかりとした文章で書かれています。
今時のコミカルな絵ではないけれど、何十年も読み継がれてきた作品ならではの、揺るがない貫禄のある作品です。
一時の流行に流されないしっかりとした絵本。ぜひ、多くの子供たちに触れてほしい作品です。